一生のうちで最も高い買い物といえる家ですが、住宅購入はかなり高額となるため、多くの方が住宅ローンで購入するでしょう。
住宅ローンを組むためには事前審査と本審査のどちらも通らないといけません。仮審査では、ローンを組む金融機関によって収入などの返済能力や融資額など審査されます。
本審査では、さらに細かい審査をされ、中には住宅ローン審査に落ちたという方もいらっしゃいます。ローン審査の基準は金融機関によって異なるので一定ではありません。
しかし、審査で重視されるポイントは共通しており、ポイントをおさえることで落ちないようにすることができます。
ここでは、審査に落ちた理由と対策について解説していきましょう。
住宅ローン審査に落ちた理由とは?
住宅ローンの審査に落ちる理由について以下が挙げられます。
- 借入れ時の年齢が高齢
- 借入希望額の相違
- 過去に債務整理や現在使途不明の借入れがある
- 信用情報に傷がある
- 勤続年数が足りていない
- 健康状態に問題があり団体信用生命保険に通らない
他にも細かい理由はありますが、よくある理由として挙げられるものを箇条書きにしました。
住宅ローンの審査に落ちた方は、この中でどれかに心覚えがあるのではないでしょうか。住宅ローンの場合、他の借入れとは桁違いに大きな額になるので、審査が厳しくなるポイントもあります。
住宅ローンの審査に落ちないようにするには?
では、どうやって住宅ローンの審査に落ちないようにすればいいのでしょうか。落ちた人もわかりやすいように対策を紹介していきましょう。
借入時の年齢が高齢である場合
申込者が高齢で住宅ローンに落ちた場合、「親子リレーローン」を活用する方法があります。
親子リレーローンとは、その名の通り親子で一つの住宅ローンを契約して、二世代返済を行っていく仕組みです。
この方法であれば、申込者が高齢でも返済期間が確保できるため、高齢を理由に事前審査に落ちていると考えられる場合に有効です。
借入れ希望額に相違がある場合
金融機関が「借入額が過大である」と評価されて審査に落ちた場合は、将来的に支払いが厳しくなる可能性があると判断されたからです。購入物件を見直すことで借入れ金額を少なくする必要があります。
また、収入に関しての虚偽報告は本審査で必ずわかるので、正式な収入を報告するようにしましょう。
過去に債務整理や現在使途不明の借入れがある
住宅ローン以外の借入金額が大きく審査に落ちてしまった場合、「おまとめローン」を活用する方法があります。
おまとめローンとは、複数のローンを金利の低い住宅ローンと一本化することで、月々の支払額を軽減する方法です。おまとめローンは金融機関にとっても借入金額がまとまることで申込者の返済プランの見通しがわかりやすくなるメリットがあります。
信用情報に傷がある
指定信用情報機関に蓄積された情報には、一定の期間が経過すると消えるものもあります。例えば、クレジットカードの申込み履歴です。クレジットカードを短期間・複数回など申込みがあると、金融機関に「経済状況が悪い」と判断され、審査に影響します。
しかし、この履歴は6ヶ月経過すると削除されるため、カード申し込みが審査に落ちた原因なのであれば、半年以上期間を空けてから住宅ローンの申込みを行うことで審査に通過する可能性が高くなります。
勤続年数が足りていない
現在では終身雇用の会社の方が少なく、若年層を中心に長く勤務しないことが一般的になっている近年では勤続年数を重視しない金融機関も増えています。
大手銀行でも「転職したばかりでも住宅ローンのお申し込みは可能」と言っています。このように勤続年数を重視しない金融機関に事前審査をチャレンジするようにしましょう。
健康状態に問題がある
健康状態に問題があり、団体信用生命保険に加入できない場合、加入が条件になっている住宅ローンに申し込むことができません。その場合、「フラット35」を活用する方法があります。
フラット35は、住宅金融支援機構が金融機関と提携して用意している住宅ローンの商品です。金利が固定されているので、返済計画が立てやすいメリットがある一方、民間の住宅ローンと比較して金利が高くなるデメリットもあります。
フラット35は団体信用生命保険への加入が必須条件ではないので(加入も可)団体信用生命保険に入れない方にはおすすめです。
まとめ
住宅ローンの審査に落ちた理由やその場合の対処方法をお伝えしました。1つの金融機関で住宅ローンの審査に落ちても諦めることはありません。
落ちた理由をしっかり理解し、正しく対処すれば他の金融機関で審査が通る可能性が十分にあると言えます。住宅ローンの審査に落ちて悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。